動かない男

いい加減何か書きます。
もうDMじゃなくて良いよね?w
今更何の需要があるっていうんだ。


だからね、俺は別の話、
大学の話でもしようと思うんだ。


この前まとめサイトで「大学デビューのやり方」みたいなスレを見掛けたから、それにあやかって俺自身のエピソードを交ぜつつ語りたいと思う。



大学の合格が決まった俺は受験という名の監獄から解き放たれて、反動のように毎日自堕落な生活を送っていたんだ。
これが三月上旬の話。
一ヶ月先の入学式なんてアウトオブ眼中だった。
しかし無駄に一日を過ごし、その日が近づくにつれて俺の中で不安が募り始めた。
新しい環境へ投げ出される不安。
その最たるものが人間関係である。
困る者と困らない者。
はっきり言って自分自身は前者なのである。
コミュ力を持つ者と持たざる者と換言した場合後者にあたる。
とどのつまり俺はコミュ障なのである。
このままではぼっち確定コース。
リア充など夢のまた夢である。
三月中旬に俺の不安はピークに達し遂に行動に至らしめた。
そこで白羽の矢が立ったのがリア充の巣窟であるmixiだった。
もともとアカウントを持っていた俺はページを開くや否や大学のコミュニティを探した。
検索結果の一番上のコミュニティを見てニヤけつつも俺は焦らなかった。
プロフィールである。
ユーザーの人はご存知だろうがプロフィールはアカウントの顔と言っても良いくらい重要なもので、書いてある内容次第で第一印象が変わってきてしまう大変繊細なものなのである。
以前のふざけたプロフィールに別れを告げ俺は思い付く限りの無難なプロフィールを作り上げた。
ここでようやくコミュニティに参加である。
そこには俺と同じ、大学生生活を前にした迷える子羊で沢山だった。
同族嫌悪だろうか、その哀れな連中に侮蔑の念を感じつつも、この根拠の無い優越感が人間関係を形成する上での障壁になるであろう事は容易に想像がつくのでそこで思考を止めた。
ここからが本番である。
冷静にならなくてはいけないのである。
自己紹介コーナーというトピックを開く。
予想通りそこにはマイミクを募集する新入生の書き込みで溢れかえっていた。
そう。
ここでマイミクを通して同輩と事前に知り合っておく事によって人間関係のスタートダッシュをきれるのである。
興奮しつつも文章を推敲し何度も反芻した後、俺はマイミクを募集する旨の書き込みを行った。
釣り糸は垂らした。
後は獲物が掛かるのを待つだけである。






一週間連続更新シリーズ
テラヤンマの大学デビュー
第一話 mixi編前編